五歳の誕生日に怪我をした話。

5歳の誕生日。5年前に家族に仲間入りしたちびすけは、おてんばで内弁慶な女の子に成長しました。
朝からすごくご機嫌で、保育園のお迎えに行く直前に雨が降ったせいか、帰宅前に虹が見えたりして随分とテンションが高い様子。
私が夕飯の支度をしていたら大きな物音がして、窓際に取り込まれて転がされていた布団の真ん中におちびが埋もれた。恋人が駆け寄ると額から出血しているようで、あわててタオルで血をぬぐっていた。
「救急車呼ぼうか」と動揺気味の恋人を「病院に行かせるにしても、この状況なら私たちが連れてかないと」「額はすぐ切れて出血しやすいから深刻に見えるけど、絆創膏とかでも大丈夫じゃないかな」とか制しながら濡れタオルを用意して傷を見てみると、右目の上あたりに横一直線に5cmほど骨が見えそうな傷があった。
さすがにこれは家での治療は無理なレベル。即座に病院に連れて行かなきゃと思ったものの、傷や血を見て私もかなり動転してしまった。時刻は18時を過ぎていて病院の通常窓口はしまっている。
とりあえず出産で世話になった総合病院に外科対応が可能か問い合わせようということになったが、私が電話番号を把握していなかったり動揺して会話が怪しくなるかもしれなかったので恋人と交代して止血と子供を落ち着かせるのを受け持つことに。傷口が裂傷だから圧迫止血しつつ、患部が頭部だから傷口を上に体を少しずつ横たえるようにしてみた。
電話をかける恋人は、「いま外科医がいないから、いそうな別の病院を紹介」というのが二回ほどありつつも、なんとかいまから処置が可能な病院を見つけ出し、駅前まで走って客待ちタクシーを拾ってきた。(駅から徒歩1分あるかないかの家なので、タクシー会社の電話番号を調べたり配車を頼んだりするより駅前まで走った方がよっぽど早い)
そんな感じで、二時間ほど経ってから帰ってきたおちびは4針縫ったそうで、額に大きな絆創膏を付けて帰ってきた。頭を打っているので、内部出血とか神経外科なんかのお世話になる可能性も今後ゼロではないけれども、本人にぼんやりした様子や言動の怪しさも感じられないのでひとまずは安心。
怪我の原因だが、「部屋を走り回ってる最中に布団に足を取られて転んで窓の桟に頭を強打した」のだと私は思いこんでいたが、あとでおちびに聞いてみると「布団があったので思わず飛び込んだら布団の陰に窓の桟があって強打した」という状況のようだった。5歳児に危険予知云々を要求するのはナンセンスで、これは干して取り込んだ布団を窓際の床の上に転がしていた親が全面的に悪い。猛省を要する。
綺麗に傷が治って、これから先の誕生日のたびに笑い話で済ませられたらいいなと願わずにはいられなかった。



「怪我をしたけど、救急車を呼ぶべきかどうかわからない」とか、今回のように「いま○○科医がいて、すぐに看てもらえる病院を知りたい」とかそういうときの相談窓口を自治体が設けているらしいので、子持ちに限らず成人はみんなそのことを心の片隅にとどめておけば良いと思った。

多くの場合は、自治体の消防本部に相談すると良いらしいので、119 よりも先にそっちにあたるべき。
以下は京都の場合。
http://www.city.kyoto.lg.jp/shobo/page/0000070202.html

東京など一部都市では #7119 という番号がある。
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/kyuu-adv/soudan-center.htm

#7119 が用意されていない自治体に住んでいて、子供の医療についての相談なら #8000 という番号を厚労省が用意している。
ただし、これは厚労省から各自治体の相談窓口に転送するサービスで、自治体によっては受付時間の制約がある。
http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html

救急対応可能な病院を検索するサービスを用意している自治体もある。
以下は京都の場合。
http://www.mfis.pref.kyoto.lg.jp/ap/qq/men/pwtpmenult01.aspx